走行距離と年式のバランスを確認

走行距離の重要さとは

中古車を選ぶ際、「10万キロ以内」を絞り込み条件にしている方は多いのではないでしょうか?なぜ10万キロが一つの基準になっているのかというと、エンジンなどの主要部品の寿命がおおよそ10万キロまでとなっているからです。それを越して乗られた車というのは、オーバーホールなどを行っていない限り、どうしても壊れやすい印象があります。

そのため、走行距離が10万キロをこえている車は検討から除外されがちです。もし年式が20年以上昔の車であれば、全くおかしい距離ではありませんが、10年落ちの車で既に10万キロ走行しているとなれば、1年に1万キロ以上は乗っていたということになりますので、ハードな乗られ方をしていた「過走行車」となります。

走行距離が少ない=いい車?

それならば、走行距離が少ない車を買えばいい!そう判断してしまうのはちょっと待ってください。走行距離はあくまでも年式とのバランスを考慮して判断しましょう。もし10年落ちの車の走行距離が1万キロであったならば、かなり少ないですよね?1カ月に100キロも乗っていないことになります。こういった車はいわゆる「ちょい乗り」に使われていた可能性が高いです。短距離走行を繰り返して乗られていたのかもしれません。もしくは、乗る頻度が少なく、長年ガレージに放置してあったという可能性もあります。

走行距離が極端に少ない車は、メンテナンスが行き届いていない可能性があります。一見問題なく走れそうに見えても、長年放置されていたり短距離走行などハードな環境下で乗られていると不調が出てくるリスクがあります。そのため、走行距離が短ければいい車とは一概には言えないのです。